今回は、学習方法について考えてみたいと思います。みなさんは、日々どのように勉強していますか?定期テスト直前に詰め込む暗記中心の学習をしている人が多いのではないでしょうか。その学習方法では定期テストでは結果が良くても、1ヶ月もすると記憶に残っていないため、実力テストでは良くない結果が出ていることはありませんか。さらに定期テストと同じレベルの問題が出ているにも関わらず、「自分は応用力がない」と勝手に思い込んでいませんか?小・中学生の頃は、暗記することが得意な年代です。また、学習内容も複雑ではないため暗記中心の学習で上手くいく人はたくさんいます。ですが、高校生からオトナになると、暗記よりも知識を繋げる事が得意になり、学習内容も複雑になってきます。入試は「忘れることとの闘い」です。このことを理解して学習方法を改善していかなければなりません。この時期に行う学習としては、定期テストの解き直しを勧めています。忘れていることを思い出すには、量・質とも最適の教材です。先生にテストのプリントをお願いしてみてはどうですか?
改善する上で気をつけることは、「努力を重ねれば必ず良い結果が出る」とか「成長しなければいけない」と思い込みすぎないことです。努力を重ねても上手くいかないことや成長できないことはたくさんあります。結果を反省したり落ち込むよりも、上手くいかないときに「なぜ」「どうして」と原因・責任追及だけで終わらず、未来に向かって改善の行動を起こす思考習慣を身につけることが大切です。そして、自分で解決できること、解決できないことを区別して考え、自分で解決できないことは、積極的に他人に相談や質問をするべきです。最初は億劫かもしれませんが、他者を頼ることは悪いことではないし、自分の殻を破るためには必要なことと考えましょう。
最後は自分で決断を下さねばなりませんが、自分で考え、判断し、決定し、行動する自律した人になることを目指して欲しいものです。悩みを本当に解決できるのは、自分だけです。行動を起こして試行錯誤する経験は必ず自分の財産になります。「この学習、この教材、この先生、この方法」をやれば必ず成績が上がるという『魔法』はありません。ですが、自分にとっての最善の学習方法は存在すると私は信じています。モノの「見方・考え方・捉え方」を柔軟にする習慣を作り、受験まで1年を切ったこの時期に『一歩踏み出す勇気』を持って行動を起こしてみませんか!1年後に大きく成長した自分に会えるはずです。
健闘を祈ります!
”思いは叶う“