(進路・学習)相談室

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(進路·学習)相談室$10 〜模試結果をどう利用すればいいですか?〜

高校3年生です。模試結果の利用の仕方がわかりません。どうすればよいですか。

《回答》
模試結果をみる際に、合格可能性を表すABC等の判定や、順位しか見ない人がいます。これでは、模試を受験する意味が半減します。模試の結果を学習方法や受験対策の改善、生活の見直しに有効に活用しましょう。注目·注意するポイントをまとめます。
①各教科の偏差値の変化を見ます。
②志望校の共テ目標点や記述目標偏差値と自分の成績の差がどのように推移している
 かを見ます。

偏差値は受験した模試における自分の位置を理解しやすい数値です。平均点の偏差値が50になります。偏差値60(40)は、上位(下位)15%程度、偏差値70(30)は、上位(下位)2%程度になります。

前回の模試(同じ業者)と比較して、差が縮まっているか、開いているのかを分析します。(学校全体の学力レベルが安定し、200人以上の生徒がいる場合は、全国偏差値より校内偏差値で見るほうが理解しやすくなります)模試の成績を単回で判定だけを見て、一喜一憂するのではありません。自分が準備したことで成果が上がっているかを偏差値の動きや目標値との差がどのように変化しているかを見て理解し、学習·生活の改善につなげます。

③M模試の自己採点後の分析は慎重に。

受験後すぐに行うので、偏差値どころか平均点すらわかりません。ですから自分の素点を見ただけでは、何も判断することができないはずです。ですが、みなさん”英語が下がったから頑張らないと“とか、”理科は順調に伸びている”とか言っていませんか?難易度が上がったから点数が下がり、簡単だから点数が伸びたのかもしれません。自己採点後すぐにできることは、自分の取った得点+10〜20点分の見直しぐらいです。正しい分析は、模試結果を返却されないとできません。慌てて判断するのではなく、誤った分析をしないようにしましょう。

その他、細かい情報が模試結果には載せてあります。細かい部分を分析するよりは、力をつけることに時間をかけたほうが良いと思います。上記①②をきちんと理解して対策を立てれば良いのではないでしょうか。

健闘を祈ります!

“思いは叶う”

(進路·学習)相談室$9 〜共通テストのスピード対策どうすればいい?〜

共通テストでは、スピードが大事と言われます。どういう勉強をすれば良いですか?

《回答》

共通テストは、センター試験と比べると、どの科目も文章量やページ数が確実に増えています。試験時間を少し伸ばしている科目もありますが、問題を読み、理解するスピードが無いと全てを解くことができないと思います。

ただ、だからといって速読等の訓練をする必要があるのかは私は疑問に思っています。人にはそれぞれ理解を深めるために適したスピードがあるはずです。速く理解する他人と比較して焦るのではなく、自分が理解できる最大のスピードで学びを進める事が大切です。速く読もうとすると、どうしても大切な部分を読み飛ばしたり、勘違いをしてしまうことが多くなります。ですから、先ずは速く読むことより、「しっかり読む」ことをお勧めします。「しっかり読む」とは、「整理して正しく理解しながら読む」と考えてもらえば良いと思います。

実際、速く読める人はどのように読んでいるのでしょう?先ずは、語彙力、公式·定石等の基礎·基本が頭に入っているので、読んだ瞬間に解答の方針が浮かんでいると思います。さらに、スピードは少し落とし気味で二度読みをせず、全体像を把握しながら読んでいるのではないでしょうか。その際、細かい部分は最低限のメモや、図示、図解化する等をしているのではないかと思います。

焦って速く読もうとして理解が追いつかず、ニ度読みすることになり、余計に時間がかかっている人もいるのではないでしょうか。焦らず、慌てず、ゆっくりと頭の中を整理しながら正しい思考を進めるべきと思います。

それでは、点数が伸びないと言われるかもしれませんが、取り組んだ問題の正答率を上げる方が得点が伸びると経験上思っています。

また、答えを出すのに時間がかかりそうな問題は、取り敢えず飛ばしておき、2周目で解答すべきだと思います。入試というのは、試験時間内にどれだけ高い点数が取れるかの勝負です。自分が持っている知識で時間内にわかる問題を最優先で解くことをお勧めします。模試を受験する際に意識しましょう。
(本来、学問を学ぶ際は、時間を気にしなくて良いのですが、致し方ありません…)

結局対策としては、先ずは基礎·基本を充実させることです。これ無しにはいくら練習してもスピードが上がることはありません。これは1·2年生の時からでも準備ができます。さらに、全体像を把握しながら、二度読みをせずに解く練習を重ねることです。読み方を変える訓練をすることで徐々にスピードを上げていけるのではないでしょうか。これは短期間で習得するのは難しいと思いますので、3年のM模試を受験するとき、早くから意識的に取り組むことが大切です。

健闘を祈ります!

“思いは叶う”

(進路・学習)相談室$8 〜弱点科目と得意科目どっちが優先?〜

高校2年生です。弱点科目の克服と得意科目を伸ばすことと、どちらを優先すべきですか?

《回答》

どちらか1つに選べと言われれば、私は得意科目を伸ばすことをすすめます。
ですが、
まだ2年生で時間があるようなので、どちらも優先すべきと思います。
ただ、
どちらも行うためには、どうしても時間が必要になります。生活のリズムを見直し、学習時間を増やす事を考えないといけません。増やさずにやろうとすると、どうしても得意科目の学習時間を削って、苦手科目に回すことになります。その結果、苦手科目はなかなか伸びず、得意科目まで下がることがあります。これでは弱点補強どころか武器もなくなり総合力も低下してしまいます。
得意科目は自分の最強の武器です。武器がなくなると勝負所で闘えません。絶対に手を抜いてはいけないことを意識してください。その上で弱点補強をすべきです。

弱点補強は、
苦手科目の場合が多いので、自分の思うように進まないことが予想されます。したがって長期にわたって計画的に行う必要があります。慌てず、焦らず、自分が理解しやすいスピードでゆっくり、学習することに重きを置きましょう。
また、時間がかかるとは思いますが、
理解を深めるためにも単純な丸暗記に終始せず、何故そうなるのか、知識を紡ぐ学習を行い、長期記憶になるような学びをして欲しいと思います。いずれにせよ短期間では済まないことを想定しましょう。
さらに、
目指す目標レベルをあまり高く設定し過ぎないようにしましょう。足りない部分は、得意科目を伸ばす事で充てる考え方のほうが無理なく取り組むことができると思います。

弱点補強には時間がかかります。受験間際ではなく、早めに取り組むことが重要です。できれば3年生の夏休み終了までには終わらせておきたいものです。

何に取り組めばよいかは、各科目で違うと思います。
数学であれば、教科書、参考書で行う方法もありますが、私は、過去の定期テストを利用することをお薦めしています。定期テストは、その範囲の基礎問題から応用問題までバランス良く作られています。みなさんのレベルに合った1番コンパクトにまとめられた最重要問題集になっていますので、弱点補強には最適です。是非、利用してみてください。

健闘を祈ります!

”思いは叶う“

(進路・学習)相談室$7 〜2次試験はどれくらい合否に影響を及ぼしますか?〜

国公立志望の高校3年生です。共通テストで目標点を超えれば、合格可能性高いですか?2次試験はどれくらい合否に影響を及ぼしますか?

《回答》
気持ち的には、どうしても共通テストの目標点を超えると安心します。しかし、国公立大の合否は、共通テストと2次試験の合計で決まるので、2次試験の内容(科目の有無、科目数)や2次学力レベル、共通テストと2次試験の配点比等によって、合格可能性は大きく変わります。2次試験がどれくらい影響を及ぼすか検証します。

【計算方法】
·偏差値1の差で100点満点で2点の差がつくと仮定する。(標準偏差が15〜20程度になることから)
·目標偏差値の2次力を持つ人が、2次配点の50%の得点を取ると仮定する。

志望大学A
 共通テスト配点 500
 2次試験   配点 500
 共テ   Bライン 400
 2次  目標偏差値    55

受験者O(合格の基準とします)
 共テ 得点   700 
 2次  偏差値   55
受験者P
 共テ 得点   720 
 2次  偏差値   50
受験者Q
 共テ 得点   680 
 2次  偏差値   58

受験者Oは、共テも2次力も目標に到達しています。
受験者Pは、共テは目標点を超えていますが、2次力が足りません。
受験者Qは、共テは目標点に達していませんが、2次力があります。

さて、受験者P,Qのどちらが合格するでしょう。
受験者O,受験者P,受験者Qの
共テ+2次の合計点数を比較してみます。 受験者O
  350+(250+(55-55)×2×5)=600
受験者P
  360+(250+(50-55)×2×5)=560
受験者Q
  340+(250+(58-55)×2×5)=620
受験者Qが合格、受験者Pが不合格の予想です。共テ配点が圧縮され、2次配点が高い場合は、2次力がかなり大きい影響を及ぼします。

志望大学B
 共通テスト配点  1000
 2次試験   配点 200
 共テ   Bライン 700
 2次  目標偏差値    55
   の場合はどうなるでしょう。

受験者O(合格の基準とします)
 共テ 得点   700 
 2次  偏差値   55
受験者P
 共テ 得点   720 
 2次  偏差値   50
受験者Q
 共テ 得点   680 
 2次  偏差値   58
受験者O
  700+(150+(55-55)×2×2)=850
受験者P
  720+(150+(50-55)×2×2)=850
受験者Q
  680+(150+(58-55)×2×2)=842
受験者Pが合格、受験者Qが不合格の予想です。2次配点が低い場合は、共テの点数の方が大きい影響を及ぼします。

以上のように、2次試験の結果は各大学の状況により影響の及ぼし方は違いますが、共通テスト同様に大切です。共通テストは『土俵に上がるまでの勝負』、2次試験は『土俵での勝負』と考えてください。受験校の情報をきちんと持った上で準備をする必要があることを理解してください。

健闘を祈ります!

“思いは叶う”

(進路・学習)相談室$6 〜入試まで100日を切りました。何をすればいいですか?〜

高校3年生です。共通テストまで100日を切りました。今から何をどうすればいいですか?

《回答》
入試まで100日を切ると、準備が間に合うだろうか、良い結果が出せるだろうかと不安や焦りを感じてきます。目標点や結果ばかり気にしてしまい、勉強に身が入らなくなる人も例年多くいます。自分の中でパニックを起こさないように冷静に行動することが大切です。考えてほしいことを幾つか上げてみます。

①コンディションに細心の注意を払う。

やらなければならないことがありすぎて、睡眠不足になる人が多いですが、おすすめできません。心と体が元気でないと頑張ることはできません。やらなければならないことをコンパクトにまとめて、無駄な時間を無くして休息、睡眠に充てた方がよいと思います。

②わからない未来を気にして不安になるより、目の前にある具体的にできることに目を向ける。

わからない未来を考えても何も結論は出ません。目の前にある課題を1つずつクリアしていくことに集中しましょう。計画通りに進まなくても、焦らず、慌てずできることを1つずつ取り組む事が大切です。計画通り進まないストレスをためるのではなく、少しでも進んでいる安心感を持つように意識しましょう。

③学習のバランスに気をつける。

弱点部分に目がいきがちですが、自分の得意科目をおろそかにすることは絶対に避けましょう。得意科目はいつまでも安定して取れるのではなく、取り組んだから取れているだけです。弱点補強は必要ですが、得意科目の手を抜くことなく行いましょう。バランスの原則は、各科目の共テ+2次の配点合計の比を基準にしましょう。

④焦点を絞った学習にする。

教科、科目を絞るのではなく、教材を絞りましょう。国語はこれ。数学はこれ。各科目1つあれば十分です。加えるのは、模試で自分の取った得点(+20点分)の見直しです。見直しも、もう少しで取れそうな部分に絞って取り組みましょう。

①〜④を意識して、残された日々を過ごしてもらいたいと思います。また、共通テスト後、二次試験に向けて1月以上準備できます。まだまだ先は長いので、力を伸ばす時間はまだあることを理解してほしいと思います。残りの日数が少ないから頑張る意味がないと考えるのは、やらない理由を探している人です。完璧にできなくてもできる限りの準備をして、試験に立ち向かってほしいと思います。

健闘を祈ります!

”思いは叶う“

(進路・学習)相談室$5 ~どうしたら成績上がりますか?~

自分なりに勉強を頑張っていると思いますが、成績がなかなか上がりません。どうしたらいいですか?

《回答》

小テストや定期テストの様に、限られた範囲であるなら短期間の勉強で成果が出ることはあります。しかし、模試等の実力テストレベルになると、簡単には上がらないことを理解しましょう。地道な努力を積み重ねている人でも、成果がでるのは早くて3ヶ月、遅ければ半年かかります。少なくともそれぐらいの期間は辛抱しながら努力を継続させることが必要です。小テストや定期テストでも結果が伴わない場合は、学習方法、学習量や生活リズム等に問題があるかもしれないので、検証する必要があります。

まず、学習方法を振り返ります。前提として理解しておいて欲しいことは、『誰でも成績が上がる学習方法は存在しない』ということです。本、SNS等巷でいろいろ美味しい情報が溢れていますが、そんな簡単に学力がつき、短期間で成績が伸びることはありません。ですが、『自分に合う成績が上がる学習方法は必ず存在します』自分で試行錯誤をしながら工夫を重ね、自分にあった方法を見つけ、作り出さなければなりません。

そのために
①自己分析をします

自分の状況(成績、生活)を客観的に分析し、現在の課題を理解します。長期目標を設定しても良いと思います。

②計画と短期目標を立てます

課題を克服するために何を改善する必要があるか考え、学習計画と短期的な目標を立てます。短期目標はチョット頑張れば届くけれど、怠けると届かなくなる目標を設定します。

③実行します

計画を実行しようとした結果を持つことです。何をして出た結果なのかを明らかにします。

④結果を評価·分析して改善します。

結果と短期目標の差を理解し、生活·学習計画や学習方法の微調整を行い改善します。

この①〜④のサイクルを繰り返します。1回で終わりではありません。繰り返し行う長〜い闘いです。自分に合う学習方法を見つけたと思っても、レベルが上がると対応できない、教科が変わると上手くいかないこともしばしばです。見つけるためには時間がかかることを覚悟してください。しかし、見つけた時は自信になるし、将来様々な場面で役に立つことは間違いありません。今、苦労してでも手に入れることが自分の成長に繋がります。頑張ってください。

健闘を祈ります!

“思いは叶う”

(進路・学習)相談室$4 〜進路選択どうすればいいですか?〜

高校1年生です。進路選択をどうしていいのか分かりません。理系のほうが幅広くて有利ですか?

《回答》

進路選択は、自分の人生や将来について本気で考えなくてはならない高校1年生における1番大切な仕事です。人生が決まるわけではありませんが、大きな方向性を決めることになります。何かを選ぶということは、裏を返せば何かをあきらめることになります。特にその点に注意をしましょう。

進路選択でまず考えることは、
自分がスキなこと、
興味があること、
ハマったこと、
今どきの言い方をすれば、
推しは何ですか?

職業や大学から選ぶ方法も、まず、自分がスキなことは何か考えましょう。進路決定をするのに順風満帆とはいかず、山あり谷ありです。スキなことを目指さないと乗り越えることが難しくなります。ただ、表面的なスキではありません。過去の自分を振り返って、自分の思いをほじくり出します。自分が本質的に何に興味を持っているか、スキな理由を自分で探究します。なりたい職業がある人は、「どんな〇〇になりたいか」、行きたい大学がある人は、「なぜその大学なのか」、「その大学で何をしたいのか」をしっかりと考えましょう。

私は、高校の数学教員になりましたが、小中学校時代は、ラジオのDJとして自分で番組を持つアナウンサーになりたいと思っていました。単なる憧れもありますが、自分の考えを自分の言葉で色々な人に伝えたい気持ちがあったのではないかと思います。職業は違いますが、根っこの部分でつながっているのではないでしょうか。このように、自分の根っこの部分を大切にして、自分と向き合って考えましょう。

ただ、今みなさんに突きつけられていることは『文理選択』です。本来、進路選択には、文系·理系の選択が必要なわけではありません。しかし、制度上〇〇学部に入学しないとなれない職業があったり、△系に行かないと受講できない科目があります。そのための文理選択です。ですから、根っこを大事にしながら、なるべく多くの可能性を残すことを考えて選択しなければなりません。ネットで調べたり、いろいろな人に相談することは必要ですが、結論を出してもらうのではなく、その情報を基にして、自分で決断の責任を持たなければなりません。有利·不利、得意·不得意、スキ·キライで安易に選択するのではなく、自分の気持ちに正直に向き合うことが大切です。

健闘を祈ります!

"思いは叶う"

(進路・学習)相談室$3 ~部活辞めたほうがいいですか?~

高校2年生です。運動部に所属しています。練習で疲れて寝てしまい、勉強時間をとることができません。このまま部活動を続けていいのでしょうか?

《回答》

部活動と勉強の両立は大変ですが、自分なりにいろいろな工夫をして乗り越えれば、それは一生の財産になります。ですからChallengeする価値は大いにあります。多くの場合は、スキだから入った部活動だと思うので、本心は辞めたくない気持ちが強いと思います。しかし、高校生活は長く厳しい3年間なので、迷い、悩むのも当然です。いずれを選択するにしても、やろうとする意思を持ち、自分で覚悟を決めて選択することが一番大切です。

両立するために一番優先すべきことは、勉強時間を確保することよりもコンディションを整えることです。どちらも頑張ろうとしすぎてオーバーワークになり、体調を崩したり、メンタルをやられたりすることもあります。まずは、生活のリズムを作り、安定したペースで走り切ることを考えましょう。

具体的に考えましょう。まずは、自分に適切な睡眠時間を理解します。7時間程度は必要な人が多いと思います。授業中に眠くなるようではいけません。睡眠時間を削るのではなく、無駄な時間を削ることを考えましょう。

次に平日の帰宅時刻と出発時刻を調べます。通常の平日、家に何時間いますか?20:00帰宅、8:00出発であれば、12時間です。睡眠時間を7時間とすると残りは5時間です。夕食、朝食、風呂、準備等で短くても2時間は必要です。自分の家での持ち時間は、残り3時間しかありません。このうち2時間勉強できれば、素晴らしいと思います。しっかり両立していると言えます。
ですが、時間が足りない場合はあると思うので、休日にカバーする、授業の受け方を工夫する等効率の良い方法を考えないといけません。時間の使い方が上手くなれば、将来いろんな場面で役に立ちます。

疲れて眠くなる場合は、夕食後に仮眠を1時間程度取る。22:00就寝、5:00起床の朝型にする。等の工夫が考えられます。習慣を変えるのに少なくとも3週間はかかることを覚悟してください。

部活動を辞めて上手くいく場合は、部活動に取られていた時間の70%程度を勉強時間に換えることができる人と思ってください。

いずれを選択するにしても、楽ではありません。強い意思を持ってChallengeしてみればよいのではないでしょうか。

健闘を祈ります!

"思いは叶う"

(進路・学習)相談室$2 ~志望校下げた方がいいですか?~

高校3年生です。7月時点で、第1志望の判定が『E』でした。
志望校を下げたほうがいいですか?

《回答》
まったく、変える必要はないと思います。考える時期は、国公立大なら共通テスト後の出願前、私立大なら日程の調整がつくのなら、受験すれば良いのではないでしょうか。

偏差値は、1年間で±10程度は変化します。7月に判定が悪くても、夏休みに頑張った人なら、今後変わる可能性が十分あります。ただ、成績は簡単には変わりません。しっかりとやり始めてから成果が出るまでに、少なくとも3ヶ月はかかることを頭においておきましょう。夏休みに上手く取り組めず、9月の学園祭明けからやり始めた人は、12月まで成果が出ないことを覚悟して辛抱しましょう。

志望を下げたからといって、学習内容や方法が大きく変わることはないと思います。志望校を下げることで、不安感を無くしたいのかもしれませんが、準備に残された日があるのなら、自分の可能性をつぶさず、はっきりとした結果(共通テスト)を見てから判断すれば良いと思います。共通テスト後は、出願校を早く決定して、2次対策に入りたいかもしれませんが、自分の人生を選択するときに、しっかり時間をかけて悩んだ人のほうが、覚悟が決まって残りの日を集中して取り組めているのが実態だと思います。

志望を変えるのは、準備があまりにも違いすぎる場合に限ると思います。
その場合であっても、単に合格可能性の高い低いで選択してほしくはありません。合格可能性は、選択の目安に過ぎず、50%で受験する人もいれば、怖くて受験しない人もいます。自分が何を目指しているのかをしっかり考えて、自分で選択してほしいと思います。

健闘を祈ります!

"思いは叶う"

(進路・学習)相談室$1 ~年内入試 受けた方がいいですか?~

国公立大を志望しています。
第一志望校の年内入試(総合型、学校推薦型)を
受験しようか迷っています。
どんなことを考えて検討すればよいですか?


検討するにはまず、
 ①一般入試の合格可能性
 ②年内入試の合格可能性 
     を理解する必要があります。
①について
一般的に、共通テスト得点は、90%の人が3年6月のM得点+100±50の範囲内におさまります。2次学力は+5の伸びが限界と考えておきましょう。今の自分の力と目標値の差を認識して、合格可能性を理解してください。50%を超えるか超えないか、10%程度なのかが分かれば十分です。

②について
志望理由がしっかりしているかが一番大切です。また、志望校の学問内容に合致する実績や経験がありますか?実績があっても面接、小論文で自分の意見や思いを具体的に述べることができなければうまくいきません。一般的な合格率は、地元の大学を除くと20〜30%が現実です。

③浪人してでも目指すのか?
第一志望へのこだわりがどれだけありますか。中途半端な気持ちで受験をするととんでもないことになります。覚悟は決めておかないといけません。

〇〇が薦めるから、単に早く決めたいから、という安易な受験は危険です。2回受験できるからチャンスが広がると思う人もいますが、①の可能性が50%を超えている人だけですよ。それと、志望理由書、小論文、面接の準備は想像以上に大変です。その間、学力の伸びはなかなか期待できないと考えてください。また、出願しただけで合格した気分になって緩んでしまう人もいます。逆に不合格になり、現実を理解してその後気合が入る人もいます。

以上のようなことを考えますが、いくら調べても確証を持つことはできません。また、いずれを選択しても楽はできません。その人次第です。

最終的には、様々なメリット、デメリット、リスクを理解した上で、自分で選択し、自分で決断を下すしかありません。

健闘を祈ります。

"思いは叶う"

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